[]花嵐の動く城
4月に観に行った花嵐の公演のこと。
花嵐は京都で活動する女性三人の舞踏集団です。
西陣ファクトリーという場所は
小さな町屋のうなぎの寝床状の入り口を狭く長く入っていく。
抜けた先に小屋があって、
太い木の梁が縦横に走ってて天井が高いような低いような、
小屋自体が機織り機のような空間。
天窓から鮮やかな青い光が客席に落ちてて、
それが時間経過で場所を変えて(太陽が移動するから)、
最後には舞台中央にいる三人を蒼く染めていた。
ラスト近くで
空へと、空へと向かうクライマックスっぽいところがあった。
さあカタルシス!という感じで
直線で頂点へと上り詰めるような感じではなく、
息を切らしどんどんぐにゃぐにゃになりながら動きが乱れていき
最後は三人折り重なって倒れたり起き上がろうとしたり無理だったりする。
これが花嵐か!
「女性」だ、と強く、思った。