[]ロボットの、ココロ
というわけで、やみいち終了。
ご来場いただいた皆さん、寒い中ありがとうございました。
本番初日のワゴンRとの格闘by原付(完全なワンサイドゲーム)の成果が明るみに出て、
昨日、職場から無事一週間の休暇(労災)をもらった。
ゆっくり自宅謹慎中養生中です。
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今回のやみいちでは、
ぼくは<心>を持ったロボットを作り出す科学者の役だった。
で、打ち上げで現役の院生の仲間から、
ロボット研究の最先端現場の話を聞いた。
ぼくは劇中、
自分の作り出したロボットをより人間らしくしようと
「お客さんをもてなす」「お客にお茶を入れる」といった訓練をしてた。
そんな訓練しねえよ!というツッコミと共に。
ところがですよ。
実際のロボット開発現場でも、
そういう訓練を行って学習させるらしいのですよ、奥さん!
たとえばお茶を入れさせてみる。
ロボットにいろいろなことをやらせてみる。
あるときお茶碗を上下逆にしてお茶を入れようとする。
茶碗の底に注がれたお茶は、当然こぼれる。
そしたらお茶碗の上下を覚えさせる。
お茶碗を逆にして注いではいけない、と覚えさせるわけです。
面白かったのが、
ロボットに何かを学習させる時には
「〜しろ」とひとつひとつ教えるのではなく、
いけないことをしたときだけ、「それはダメだよ」と教える。
ということ。
100パーセントのまっさらな自由の中に、
一つ一つ「これはいけない」という×(ばってん)が付いていくことで、
少しずつ行動が限定されていくことで、
人間らしくなっていくわけだ。
なんというか…
劇中でやっていたのとまったく同じだ。
相手のあごをつかまえて
ポットから口にムリヤリ注ごうとした路傍コップに
「『もてなす』ってのはそういうことじゃないんだ!」
って教えてたわけですが。
人間がやってるから笑える。
でもロボット開発ってのはそういうのを本気でやっているわけだ。
すげえ。
押井守「イノセンス」や、「火の鳥(復活編)」など観たり読んだりして、
ロボットの<心>について気になったまま日常を過ごしている。
なんか吾一さん(劇中の役名)がカラダから離れない感じです。
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公演時に、販売されてたニャンコたち。