[]鳥はみずからの力だけでは飛べない


新今宮フェスティバルゲートにおどりの稽古に行く。

この廃墟となりはてた大阪市3セクの建物、入ると大阪プロレス売店とケバいメリーゴーランドがピカピカと目立つここには、ダンスのメッカdanceBoxがある。



Y先生がお休みということで、代講としてA先生。

野口体操が登場するのはY先生と同じだ。ここのところ、整体の野口さん(野口晴哉ハルチカ)氏)のことを耳にすることが多いのでどうしてもハルチカさんのことだと思ってしまう。野口体操は「野口三千三」氏だ。なんて読むんだこの人?みちみ?みちぞう?



ふと、年配のダンサーの人というのは、みんなどこかしら賢者っぽいたたずまいがあるなあと思う。身体に蓄えられた智恵が、そういうオーラをかもしだすのだろうか?ストイックで枯れたかっこよさというのか。少なくともオイラのようにファミマの新作パンを眼をギラギラさせてチェックしたりはしないだろう(^^;



やはり土方巽の話になる。オイラが通っているのは「舞踏」という種類のものなのだが、その創始者にして未曾有のカリスマ。その踊りは映像でしか見たことがないが、映像なのにすごかった。なんというか、重力が存在しないのではないかというか、ありえない動きなのだ。

日本ではまったく下火な「舞踏」は、海外で相当評価されているらしく、「BU-TOH」はアメリカやフランスで芸術を志すものはたいがい知っているらしい。だから先生も日本より海外の公園のほうが多いと言っていた。なんだか他のジャンルでもよく聞く話だ(^^;

そしてそのうち逆輸入されるのか。





電車で、田口ランディの『鳥はみずからの力だけでは飛べない』を読み始める。





鳥はみずからの力だけでは飛べない





ひきこもっている友人の息子、一穂にあてて書かれた10通の手紙、というスタイルの本。

新聞広告でいいタイトルやなーと思い、それから紹介文の一穂という名前に目が止まった。たぶん普通<かずほ>と読むと思うんやが、オイラはどうも<いっすい>と読んでしまう。自分の子どもに最初につけようとした名前だからだ。



鳥は自ら飛ぼうとする力と、自ら吹いてくる風とが合致した時に「自ずから」飛ぶことができる。「みずから」だけでは飛べない。「おのずから」それは自分の力を超えた力が働く状態だ。



「人には二通りいる。ルールに疲れた人と、好奇心に憑かれた人。憑かれた人は疲れない」





職場で同僚が、けっこう前の生命保険のCMに出てた星野監督に唐突にキレていた。

「優勝争いの中、私が倒れた時、・・・真っ先に保険のことを考えました」

ぜったい嘘やろ!! って







明川哲也さんの日記『思索ダイエット』で、「アホ十箇条」というのがあってでたらめに元気が出るので紹介します。オイラも真似て机の前に張ろうかしら。



 1、アホみたいに辛抱しなさい。

 2、アホは自棄を起こさない。

 3、アホみたいに学びなさい。

 4、アホは一歩ずつ歩く。

 5、アホは何ごとも恐れない。

 6、アホに愚痴はない。

 7、アホみたいに喜んでもらえ。

 8、アホは常に創作している。

 9、アホみたいに笑え。

 0、アホは今日に生きる。







気がつくと10月がまさに<死のロード>、怒涛のスケジュールになっていた。やみいちの稽古。友人の結婚式で踊るゴリエ<ペコリ☆ナイト>の稽古。らくだの合宿。夜勤。さらに春風亭昇太師匠のオールナイトニッポンまで始まるのだ!(←関係ない)

身体に気をつけてなんとか乗り切ろう。その先に、まだやることがある。