ドラえもん2006






がーん。
のび太の恐竜、リメイク!!
しかももうとっくに公開されてる!(今頃知った。遅すぎる)

●「人生で大切なことは全てドラえもんに教わった」という本が書けてしまうくらいのドラえもん育ちだった俺にとって、ここ最近のドラえもんニュースの嵐はなかなか老体に刺激が強すぎる感じだ。なんというか、もうちょっと、こう、ゆっくり変わってくださらんかの・・・。しかしまだ新しいドラえもんの声も聞いていないのだ。噂ではドラえもんの声がのび太がしゃべってるように聞こえるらしいね。なんだかこわい。なんといっても小・中学時代の俺の師匠は大山のぶ代さんなのだ。すでに聞かれた方、いかがなものでしょうか。


●でも血液の数%がやはりいまだにドラえもんで構成されている身としては、避けてばかりもいられない。いつか心を決め、チャレンジしなければならぬ。




●第1作「恐竜」から第10作「日本誕生」まで、すべて映画館に観に行っていた。5歳の時に「恐竜」を観て、「日本誕生」を観たのは中学生だ。で、それまで紆余曲折はあっても大長編(映画版のことをドラえもん界ではこう呼びます)ではすべて自力で問題を解決してきたドラえもんたちが、「日本誕生」では安易にタイム・パトロールに助けられて大団円を迎えてしまったのだ(よく覚えていないがそのときはそう思った)。そのことに激怒して、それ以来観に行かなくなってしまい、今に至る。


●激しくけんか別れしてしまったけど本当は超仲良かった幼馴染みに、30歳になってから再会してしまったような感じで、ちょっと気まずいのだ(なにがだ)。


●しかし小学校の6年間は身も心もドラえもんに捧げていたと言っていい。小五で盲腸で入院したときには友人のお見舞いはほぼ全てドラえもん単行本だった。といってもみんなで相談して持ってきてくれるわけではないので、当然何巻かダブる巻が出てくる。22巻なんか3冊もそろってしまって困った。22巻はもういいから俺は18巻とかが欲しかった。


●そうだ、確かそのとき読んだネタで笑いすぎて、危うく傷口が開きそうになり、ドラえもんにドクターストップがかかったのだった。


●そのネタの中ではどこでもドアが壊れてたか何かで、その代わりに行きたい場所を言葉で書く形式の道具をドラえもんが出していた。そこでは、のび太が「ニューヨーク」と書いて開けたら、お風呂場に出てしまう。そのコマで、「うーん、確かに風呂へはいることを入浴って言うけどさ」と、のび太が言うのだ。今書いていても感動してくる。なんとベタで秀逸なネタなんだ。これ以上ない簡潔な説明だ。完璧だ。しかしそれよりもさらに、その横でドラえもんがその機械を眺めながら「うん、この機械壊れてる」と呟いているその構図が、俺には何よりおかしかったのだった。そのコマ一つでたぶん20分くらい笑い続けて死ぬかと思った。そして、やってきた看護婦に本を取り上げられたのだ。


●そんなことを、思い出した。